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お葬式Q&A

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お葬式Q&A

お葬式についてのよくある質問や疑問にお答えします。

「家族葬」の問題点は?

(1)人と人とのつながりがなくなりつつある社会
世の中は人と人との交流や結び付きがあって社会が営まれていますが、最近家族葬が進行してきた結果、「~さん最近見ないけど、どうしたのだろう」、「~さん、随分前に亡くなったらしいよ」という言葉を耳にするようになりました。近所に住む人々が亡くなったことを知らない、又は知らされない社会になったことの表れが少しずつ広がってきています。本当にこのままで良いのでしょうか。これが正常な世の中なのでしょうか。

(2)連絡の不徹底による孤立化
葬家では「多くの親族に連絡をすると迷惑をかけてしまう」という善意で考えています。つまり、「遠方なので申し訳ない」、「入院中なので」、「高齢だから」、「交流がない」というような理由で、初めから参列して欲しい人を限定して連絡し、それ以外の方々には通知をしないで葬儀を行いたいと考えています。他方、通知をされなかった親族からは、「どうして故人が亡くなったことを知らせてくれなかったのか」という嘆きの言葉が多いようです。これらの不満を機会に親族間がギクシャクし、相互不信につながり、葬家が孤立してしまうことになります。

(3)地域のつながりを遮断してしまう
組内や地域の方々に連絡をすると、「何日間か休まなければならないからご迷惑をかけてしまう」と考えています。さて、どうでしょうか。組内や地域の方々と長年にわたり協力し合って、地域の草むしりや環境美化、公民館活動、老人会、ボランティアなどを通じて深い交流がありましたが、このことを境に地域の交流もなくなる可能性があります。

(4)故人と一生に渡ってお付き合いのある方は皆無です
人生80年としますと、その一生に渡ってお付き合いをしている方はほとんどいません。各それぞれの世代の時に付き合ったり、離れたりを繰り返すことになります。親子であっても同じです。高校生までは親と同居していますから、その時分のことはわかりますが、家から巣立ってしまうと親のことがよくわからなくなっていると思います。従って、「親は人と付き合いがほとんどなかったから」ということで家族葬で良いと思っておられるかも知れませんが、親は親なりに色々な方とお付き合いをしてきたと考えられます。従いまして、ご葬儀の時にご挨拶されて、こういう方との付き合いがあったのかと再認識するケースが数多く見受けられます。

(5)家族葬の費用は葬家の持ち出しが多くなります
「家族葬」は参列者の人数が少ないですから、お香典の収入も限られます。ご遺族の金銭的な負担がかえって大きくなってしまうことも多々あります。本来、ご葬儀のお香典は収入と支出がある程度バランスが保たれているわけです。つまり、お香典には相互扶助的な意味合いがあるからですが、家族葬の場合、費用のほとんどが持ち出しになります。

(6)ご葬儀はお互い様の関係ですが、家族葬はそれを遮断してしまいます
ご葬家から「以前に自分の親の葬儀にはお香典を頂いていたが、今回家族葬でその機会を失ってしまった。どうしたら良いか悩んでいます」という声をたくさん聞きます。

(7)家を空けられなくて困った
家族葬で終わった後、色々な方が聞きつけてお焼香にこられて家を空けられない、とか仕事が手につかないという声をたくさんお聞きします。

協力:公益財団法人 全日本仏教会
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